小宮・青識論争――または「最善の相」について
長い論争がありました。
セクシズムやレイシズムに基づく海外の人からの発言に対して怒るべきか、についての小宮友根氏と青識亜論氏の対話(継続中)
振り返ると、二人合わせて500ツイートにも上ったようですね。
多くの観客の方にも見ていただき、様々な御批判もいただきました。
非常に勉強になり、私としては得るところが大きかったです。
小宮友根先生におかれては、学会前のお忙しいところ、
きわめて丁寧に御返答をいただき、大変ありがとうございました。
当該議論における論点も簡潔にまとめていただいており、
議論を復習するのに大変役に立ちます。
小宮主張再説
また、観戦しておいでた江口先生も、
以下のように感想を書いていただいています。
チラシの裏:小宮青識論争観戦記
以後、この二つのテキストを基に、
私の見解を書いていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
『二度目の人生を異世界で』を巡る議論について
こんにちは、青識亜論です。
さて、異世界転生系ライトノベル『二度目の人生を異世界で』について、
各界隈で様々な議論が巻き起こっているようです。
作品そのものの評価はさておくとして……多くの興味深い論点を含む反面、
論点が多岐にわたり、いささか混乱しているようにも見受けられます。
今回は、当該作品を巡る諸論点について整理してみたいと思います。
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「パブリックエネミー」発言の何が問題だったのか
こんにちは、青識亜論です。
青地イザンベール真美先生の「パブリックエネミー」発言が
ネットの一部で大炎上しましたね。
炎上の度合いとしては、かつての日向市サーファーCMに
勝るとも劣らない火勢であったように思いました。
青地先生は、民進党の元都議会議員選挙候補者であり、
東京外国語大学や上智大学で教鞭をとる政治学者でもあります。
性暴力被害者の人権擁護などの活動にも携わってこられたとか。
そのような方が、オタクや小児性愛者などの一部の属性集団をとらえ、
「パブリックエネミー」と名指したのであれば、
確かに問題は大きく、炎上しても仕方がないことだと言えるでしょう。
しかし一方で、青地先生御自身は、
「オタクをパブリックエネミーと呼んだことはない」
と主張しておられ、またその主張を擁護する向きもあります。
今回の発言を強く批判してこられた
いったん騒動が落ち着いてきたこの時期に、
今一度冷静な目で一連の騒動を「論点整理」したいと思います。
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